目指せ!ホイットニー山の旅!vol.1 1日目『聖母マダムマリア』
1日目(2018年7月21日)
早朝出発のため、前日の夜から羽田空港に向かったあずっち。
羽田空港に向かう電車で、つい寝てしまい、乗り換えすべき駅を寝過ごしてしまった。
なにしとんねん。
なんとか終電で深夜の羽田空港に到着。
搭乗までかなり時間があったので、ゆっくりしようとベンチに腰をかける。
隣には北欧系マダムが座っていて、目が合って微笑みあう。
すると、隣に座っていたマダムが話かけてきた。
ろくに英語を話すことができないあずっち。
せめて羽田にいる間は日本語で過ごしたかった。
だがしかし、なんともうすでに英語でのコミュニケーションが始まってしまった。
オーマイガー!!
彼女とは、これからどこに行くのか、仕事は何をしているのかなどを話した。
そこで聞き取れた事によると
・名前はマリア(推定50歳)
・フランス人
・観光の勉強をしている
・飛行機がだいぶ遅延してしまい羽田で多くの時間を過ごしている
・乗り換えのために羽田にいる
・自然が大好き
・新富町に一ヶ月住みたい
・現金がない
とのことだった。
そう彼女には現金がなかった。
だから話して少ししたら金をせびられた。
なんと羽田で金を巻き上げられるとは!w
どうやら、荷物預けたのはいいものの、荷物預かり所のキャッシャーが壊れ、クレジットカードが受け付けてもらえないらしい。
引き取り代金は1,300円。
怪しい。
怪しすぎる!!
新手の詐欺かもしれない。
だからと言って1,300円を渋るのは、なんともケチくさいw
葛藤と闘ったあずっちはマダムマリアに1,300円を渡した。
おれの1,300円があぁぁぁ…!!
その後なぜか一緒にお茶をすることになった。
そこでは、新富町の物件の値段をひたすら調べさせられた。
もちろんコーヒーはあずっちのおごりだ。
クソ!!SHIT!!
しかし、ここからマダムマリアはすごかった。
チェックインの時間になり、手続きを終えた後チケットを見せてと言われたので見せると、
『ワオ!すごく遠い席だ!前にしてあげよう!』
と言ってグランドスタッフにものすごい勢いで交渉してくれたり、
『私のビジネスクラスのラウンジに招待してあげよう!』
と言ってラウンジに招待してくれた。
マダムマリアは実はリッチウーマンだったのだ!
結局ラウンジは途中で追い出されちゃったので(航空会社が全然違うから)、マダムマリアは本当に申し訳なさそうだった。
申し訳なくて泣きそうなマダムマリア。
詐欺師だと疑ったことを後悔して泣きそうなあずっち。
お互いに泣き顔になりながら、ハグをしてあずっちはアメリカに向かった。