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地球の登り方~お金とお山について~

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山の豆知識~雲の形 あれこれ~

みなさんこんにちは。

あずっちでやんす。

 

 

最近、良い天気の日に仕事していると

「なんで山に登っていないんだ自分は・・・」

と思うようになりました。

 

病気です。

 

 

さて、前回は風がなぜ吹くのかについてまとめました。

 

yamanobori-dream.hatenablog.com

 

 

今回は、雲の形がどのようにできあがるのかについてまとめていきたいと思います!

 

 

 

 【この記事ではこんなことを書いています】

 

雲の種類

まずは、雲にはどのような形があるのかについてまとめていきます。

雲は国際的なルールで10種類に分けられます。

 

ではそれぞれ紹介しましょう!

 

 

と、言いたいところなんですが、今回は2つに絞って紹介します。

 

①積雲

「わた雲」とも呼ばれます。

この雲の特徴は、もくもくと上に膨らんでいくことです。

 

入道雲」や「雷雲」はこの積雲(わた雲)が発達した状態の雲のことを指します。

 

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②層雲(そううん)・巻雲(けんうん)

 

 

これらの雲の特徴は、横に広がっている雲であるということです。

なので、「層状雲」として総称して呼ばれたりもします。

 

層状雲は、できる高度によって呼び名が変わりますが、今は細かいことは良いです。

 

ざっくりと、低いところにできるのが「層雲」、高いところにできるのが「巻雲」ということだけ抑えておけばOKです。

 

層雲 → 低い位置

巻雲 → 高い位置

 

 

ちなみに、山登りしている人ならいつかは出会う「雲海」

 

あれは、山の上から「層雲」を見ている状態なんですな。

 

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今回はこの大きく二つのジャンル「積雲」と「層雲・巻雲」のでき方についてみていきましょう!

 

と、その前に、押さえておきたいポイントがあります。

それは「前線」です。

 

前線とは?

なぜ、前線を押さえておくことが雲の形を理解することに結びつくのかというと、前線部分で雲が発生するからです。

 

順番に説明していきます。

 

暖かい空気・冷たい空気

地球上には温度が異なる様々な空気の塊があります。

 

例えば、北海道の空気と沖縄の空気では温度の差があるのは容易にイメージできますよね。

 

暖かい空気の塊を「暖気団」、冷たい空気の塊を「寒気団」と呼びます。

 

暖気団と寒気団がぶつかったところの境目を「前線面」と呼び、前線面が地面と接している部分を「前線」と呼びます。

 

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図にするとこんな感じですね。

左側の寒気団と右側の暖気団がぶつかっている図です。

 

 

前線の種類

暖気団と寒気団の接し方はさまざまです。

その接し方によって前線は4種類に分けられます。

 

温暖前線

温暖前線は、暖気団が寒気団に向かって進んでいる状態です。

動きは

 

暖気団 → 寒気団

 

といった感じですな。

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寒冷前線

寒冷前線は、寒気団が暖気団に向かって進んでいる状態です。

温暖前線とは逆の動きですね。

 

 

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停滞前線

停滞前線は、暖気団と寒気団の力が同じで動きがない状態です。

この前線のイメージとして、「梅雨」とか「秋雨」を思い浮かべてください。

 

 

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この時期には長期間雨を降らしますよね。

それは停滞前線で発達した雲が長時間その場に居座るからなのです。

 

停滞前線はほぼ動きがないので雲の動きもないんですね。

なので、梅雨とか秋雨は長時間の雨をもたらします。

 

 

閉塞前線

閉塞前線は、温暖前線寒冷前線が追い付いた状態。

二つの前線が重なった状態です。

 

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この状態ではどのようなことが起こるでしょうか。

 

寒気団が寒気団に追い付いた状態で、間に挟まれた暖気団は上昇していきます。

暖かい空気は上に向かいますよね。

 

 

地上では寒気でいっぱいの状態になっているので、それ以上暖気は上に向かいません。

 

そのため、雲は次第に勢力を失います。

 

 

 

それぞれの前線での雲のでき方

さて、ようやくここまで来ました!

それぞれの前線でどのような雲ができるのか見ていきましょう。

 

雲の種類は10種類あると先ほど書きましたが、ここでは、「積雲」と「層状雲」のどちらができるのかに絞って解説します。

温暖前線の場合

温暖前線とは、暖気が寒気に向かう動きでしたね。

このケースでは、寒気が作る坂を暖気が進むような動きになります。

次の図のような動きをすることで、「層状雲」を作ります。

 

 

 

 

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寒冷前線の場合

寒冷前線とは、寒気が暖気に向かう動きでしたね。

このケースでは寒気に暖気が持ち上げられる形になります。

そのため、大気の動きとしては次の図のようになり、「積雲」ができます。

 

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停滞前線の場合

停滞前線とは、寒気と暖気の力が均等で動きのない状態でしたね。

このケースでは、前線面上に雲ができ、その形は「層状雲」となります。

 

また、前線に動きがないため、雲は停滞し、ぐずついた天気をもらたらします。

f:id:ryoheis490:20181012160419p:plain閉塞前線の場合

閉塞前線とは寒冷前線温暖前線に追い付いた状態でしたね。

このケースでは、寒気と寒気に挟まれた暖気が行き場を失い、上昇します。

その結果、雲が形成され、その形は、寒気に押し上げられた「積雲」と寒気を駆け上がる「層状雲」の両方ができます。

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しかしながら、寒気と寒気が重なっている状態であるため、それ以上、上昇する暖気がありません。

 

結果、徐々に勢力を弱めて雲は消滅します。

 

 

まとめると

と、いうことでまとめると

 

雲には大きく二つのジャンルがある。

 

積雲 と 層状雲 

 

 

前線には4つの種類がある。

 

温暖前線

寒冷前線

停滞前線

閉塞前線

 

 

それぞれの前線では次の雲ができやすい

 

温暖前線 ・・・ 層状雲

寒冷前線 ・・・ 積雲

停滞前線 ・・・ 層状雲

閉塞前線 ・・・ 積雲 と 層状雲

 

 

ということでした!

 

こうやって整理してみると雲に対する意識も変わってくると思います。

 

みなさんの登山ライフが楽しくなるようにこれからも、あずっちはいろんな視点で記事を作っていきたいと思います。

 

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