山の豆知識~風はなぜ吹くのか~
こんにちは。
あずっちです。
前回は、雲を発生させる原因である「上昇気流」についてまとめました。
yamanobori-dream.hatenablog.com
上昇気流は風が山にぶつかったり、風同士がぶつかったりすることで発生すると書きました。
でも、そもそもなぜ風は吹くのでしょうか。
大気の圧力 「気圧」
風が吹くことを理解するためには、まず「気圧」について理解しなければいけません。
「気圧」とは大気の圧力のことを言います。
でも、この説明だと少し理解がしにくいので、ここでは、
「地面にのしかかる空気の重さ」
と考えましょう!
空気の力が強い時、弱い時
「気圧」は、強まったり(重くなったり)、弱まったり(軽くなったり)します。
では、どのような時に力が強まる(重くなる)のでしょうか。
それは、空気がたくさん集まった時です。
人も同じですよね。
物を動かそうとするときには人がたくさんいた方が、力が強まります(人がたくさんいた方が重くなります)。
空気の力が強い時(重い時)を「高気圧」、弱い時(軽い時)を「低気圧」と呼びます。
風が吹くとき
さて、ここまでで気圧について学びました。
風は「高気圧」と「低気圧」があるときに発生します。
力が強い高気圧が空気を低気圧の方に力を働かせるために風が発生するのです。
高気圧 → 低気圧
もう少し細かく見ていきましょう
高気圧が発生するとき、低気圧が発生するとき
高気圧とは空気がたくさんある重い状態。
低気圧は逆に空気があまりない軽い状態。
でしたね。
では、どのような時に空気の量が変わるのでしょうか。
やはりポイントは上昇気流です。
例えば、温められた空気が上空に向かうとします。
そうすると、地上では、空気の量が減ります。
そこは低気圧となります。
一方、下降気流によって空気多くなったところは、高気圧となります。
※下降気流は空気が冷えて重くなったときなどに発生する。つまり上昇気流とは逆の現象が起きているときです。
上のイラストの、右側は上昇気流が発生して空気の量が減った状態(やせ細っていますね。低気圧です)。
左側は、下降気流によって空気の量が増えた状態(太っていますね。高気圧です)。
低気圧になったところは、空気を高気圧から取り込もうとします。
その時の大気の流れが「風」なのです。
まとめると
と、いうことでまとめると、
低気圧から高気圧に空気が流れるので風が吹く
ということでした。
地球上で起こる現象はなんとも興味深いですね~
ちなみに風の強弱は、この大気の重さに関係しています。
低気圧と高気圧の差が高ければ、その分多くの空気の動きが発生するので、風は強くなります。
登山をするうえで風の強弱は安全確保に大きく影響します。
では、よい一日を!